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イベント名 講師 開催日
第2回子ども司書推進全国研究大会
第4回うちどくサミット in 三郷
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  平成24年11月30日/
12月1日
平成24年度 子ども図書館員講座 伊万里市民図書館職員 平成24年7月31日・8月1日/
8月7日・8日/22日
りんごの町・板柳で家読(うちどく)サミット 平成23年11月4日・5日
平成23年度 子ども図書館員講座 伊万里市民図書館職員 平成23年8月2日・3日/
8日・9日
第1回家読(うちどく)サミットin伊万里

|第1回家読(うちどく)サミットin伊万里

第1回家読(うちどく)サミットイン伊万里~読書で輝くまちづくり~平成21年10月31日(土)8時50分開会 会場は佐賀県伊万里市民センター

家族みんなで本を読み、感想を語り合う「家読(うちどく)」の必要性について考えるサミットが、平成21年10月31日(土)に伊万里市民センターで開催されました。
伊万里市立黒川小学校児童の心に響く「家読(うちどく)の歌」合唱でオープニング、基調講演では、ノンフィクション作家柳田邦男氏が絵本の魅力を紹介。続くシンポジウムでは、家読(うちどく)のまちづくりを推進する茨城県大子町(だいごまち)の綿引久男町長、青森県板柳町の舘岡一郎町長と伊万里市の塚部芳和市長が各市町の成果を報告しました。
最後に、3市町の首長が家読(うちどく)推進の共同宣言を行い、サミットを終了しました。
以下に、サミットの概要を報告します。

オープニングセレモニー

○オープニングセレモニー

★伊万里市立黒川小学校 家読(うちどく)の歌合唱

「こころつないで ~ read and talk ~」(歌詞へリンクします)

∗画像をクリックすると拡大して表示されます。

サミット参加者が、感極まって涙するという本当に感動する素晴らしい合唱でした。ある参加者は、「是非、年末の紅白歌合戦で全国の皆さんに聴かせたい!」との発言もありました。全国にこの歌が響きわたるといいですね。

基調講演 ノンフィクション作家 柳田邦男さん

○ 基調講演
演題:「幼き日の読み聞かせが人生を決める」(講演要旨へリンクします)
講師:ノンフィクション作家 柳田邦男さん

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○家読(うちどく)事例発表

伊万里市立黒川幼稚園

★伊万里市立黒川幼稚園
(園 長) 西 エイ子
(保護者) 山﨑 祐子、他

黒川幼稚園ではかねてより、1日の保育の時間内に必ず絵本の読み聞かせをおこなうと共に、様々な取り組みを通して絵本が好きになる子どもを育ててきました。
黒川町あげての家読の取り組みをきっかけとして、保護者にも絵本に関心を持ち、それが家読に結びつく手立てを考えました。

まず保護者に保育に参加してもらう「親子ふれ合い読書活動」を計画しました。ここでは時間の関係上、今年の6月に各クラスで取り組んだ様子を紹介します。

クラス毎に読み手の先生・母親・父親の代表が話し合い、年齢や興味に沿った絵本を選び、いろいろの読み方で読み聞かせに取り組みました。どのクラスも読み手と聞き手が一体となった楽しい読み聞かせの様子が映像からもお伝えできたと思います。
この「親子ふれ合い読書活動」の良さは、読み手として参加される保護者は、子どもたちの真剣なまなざしや素直な反応に喜びを感じ、また、聞き手として参加される保護者は親子で絵本の楽しさや感動を共有出来るところです。この取り組みがよい刺激となり、保護者が「家でも読み聞かせをしよう」「父親の読み聞かせもいいな」と思うきっかけになり、読み聞かせに対する意識が高まり家庭で本を読む回数が増えてきました。

二つ目に絵本の部屋作りがあります。職員室前の玄関フロアーの一角にささやかな絵本の部屋を作りました。身近に絵本の部屋があることで、子どもが手軽に絵本を手にしたり、親子で絵本の部屋に来て、一緒に絵本を読んだり、借りたりする姿があり、絵本の部屋が園児にとっても親にとっても安らぎや交流の場になっています。

三つ目の手立てが、保護者による月2回の「読み聞かせボランティアやまんこ」の活動です。子どもたちの反応に喜びややりがいを感じ、読み聞かせボランティアとして活動し、輪もひろがっています。
この時間がみんなで絵本の楽しさや感動を共有する場になるように「よくばりすぎたねこ」の読み聞かせをおこないます。黒川幼稚園読み聞かせボランティア「やまんこ」の皆さんどうぞ!

伊万里市立黒川小学校

★伊万里市立黒川小学校
(校 長) 山下 定則
(保護者) 中島 耕一、前田 祐子

黒川町が「家読モデル地区」としてスタートしたのが平成19年。
その歳の6月1日、伊万里市長 塚部芳和市長さんが黒川公民館で、宮西達也さんの絵本「おまえ、うまそうだな」を読み聞かせされたのが始まりです。
黒川町では、早速「家読連絡会」を立ち上げられました。それは、公民館が中心となり黒川幼稚園、たんぽぽ保育園、黒川小学校、青嶺中学校、町の関係団体が参加しました。

黒川小学校では、その「家読連絡会」の意向を受けながら家読についての啓発を行いました。ポスターを作り、家読に関する調査をしました。また、子どもによる「家読子どもシンポジウムIN黒小」実施しました。

私の方から学校の取り組みを2つ紹介し、ご家庭での実践を、中島さんと前田さんに紹介していただきます。その1つが、「ストップ・ザ・見放題&家読」という調査です。「ストップ・ザ・見放題」は、「ノーテレビ・ノーゲームデー」の取り組みなのですが、平成17年度から実施しておりました。19年度からは、それに「家読」を加えて、アンケート調査をしています。調査したアンケートは、毎月集計して保護者に返しています。毎月1日は、「黒川小のノーテレビ・ノーゲームデー」です。そして、毎月第1日曜日は、黒川町の「家読の日」として取り組んでいます。

もう1つは、「ふれあい読書(家読)」です。学期に1回、それぞれ2週間ずつ設定しています。この「ふれあい読書」は以前から黒川小学校では取り組んでおりました。平成19年度、「家読」が提唱されてからは、名称も「家読」という言葉を加え取り組んでいます。

今年度2学期の取り組みは10月13日(火)~23日(金)まででした。今回は、伊万里市民図書館からこのようなノートをいただきましたので、これを使って実施しています。

佐川先生

助言者/佐川 二亮(家読(うちどく)推進プロジェクト代表)

○シンポジウム

★テーマ「読書で輝くまちづくりをめざして」

読書で輝くまちづくりをめざして

シンポジスト/
大子町長 綿引 久男
板柳副町長 福田 幸盛
伊万里市長 塚部 芳和
アドバイザー/柳田 邦男
コーディネーター/富吉 賢太郎(佐賀新聞社論説委員長)

家読に取り組み始めた理由
家読発祥の地である茨城県大子町では、3年前、小学校6年生が開いた「子ども会議」から家読という言葉が生まれました。
そして子どもたちが考えた五つの約束を基に、町全体で家読に取り組んでいます。
青森県板柳町では平成20年度に「板柳町読む読むフェスティバル」を開催、『読書のまち』を宣言しました。
「家読ノート」の配布や家読標語コンクールの開催、「ノーテレ ビ、ノーゲーム、家読デー」を定めるなど、町民一体で家読に取り組んでいます。
伊万里市では平成18年度「いじめなし都市宣言」をしました。
いじめの一因は家族のコミュニケーション不足ではないか、家読で家族の会話が増え思いやりの心が育ち、いじめがなくなるのではと考え平成19年度から取り組みを始めました。
これに対しアドバイザーの柳田氏から、これからは自治体の長が決断し、何かを始めることが大事ですとの意見がありました。

家読を柱にしてのまちづくり
大子町ではブックスタート、保育所での読み聞かせ、小中学校での朝読、家読など読書運動を体系的に推進しています。
板柳町ではまちを活性化させるためには何よりも人づくりが大切。小さい頃から読書に親しみ、想像力が豊かで優秀な人を育てることが、やがてまちの財産になると考えています。
伊万里市では家読を広める中で家庭力を強めていきたい、家庭力の向上が住民力の向上につながり、やがて市全体が活性化していくまちづくりが語られました。

ノンフィクション作家 柳田邦男さん

また柳田氏からは「自分なんかどうでもいい」など、自己肯定や自尊感情が希薄な時代に、親と子が会話をする時間を持つことがとても大事な意味を持っているとの話がありました。

わが町の家読のキーワード
大子町では、読書の街づくりを通じた人材育成と、子育て世代が住みたくなる街づくりを目指しています。
板柳町は家庭での読書を定着させるには長い時間と根気が必要だが、まちの未来を担う子どもたちに想像力や文章力が養われることを願っています。
伊万里市では、読書は頭と心に栄養を摂取する源。学校と地域と家庭が三位一体で家読によって思いやりの心を醸成し、いじめのない社会をつくりたいと語られました。
結びに、コーディネーターの富吉さんは、景色十年、風景百年、風土千年という言葉がありますが、私は家族みんなで本を読む家読運動というのは、本のある景色作り、本を読む風景作りではないかと述べられました。
最後に塚部市長から来年はぜひ大子町で家読サミットを開催して欲しいとの提案があり、綿引町長もこれを快諾、家読の波が全国へ広がっていくことが期待される大会となりました。

★家読(うちどく)の取り組みに至った経緯・目的(茨城県大子町(だいごまち))

大子町長

平成18年12月に、町内小学校児童の読書に関する話し合いの中で、家庭での読書、特に家族を含めた読書の重要性が話題となりました。
平成19年2月に、親子のコミュニケーションを深めるため、家庭における読書活動は極めて有効な方策のひとつとの観点から、「家読(うちどく)」を教育活動の一環として位置づけることとし、町内小中学校から実験的に推進校を設定していくことを決定しました。
平成19年度から毎年、小学校1校、中学校1校を「家読(うちどく)推進校」に指定し、重点的に取り組むことこととするとともに、全小中学校で取り組んでいます。また、平成19年6月に、町議会において「読書のまち」宣言を可決しました。

★家読(うちどく)の取り組みに至った経緯・目的(青森県板柳町(いたやなぎまち))

板柳副町長

現在、子どもたちの心が不安定になりつつある大きな原因の一つに、読書離れがあると考え、豊かな心や忍耐力を育んでくれる読書の素晴らしさを伝えていくため、平成18年3月に「板柳町子ども読書活動推進計画」を制定し、全小学校で朝の読書を実施することにしました。
また、平成19年8月には「ノーテレビ・ノーゲームデー(毎月30日)」の制定、町民図書館における「家読(うちどく)コーナー」の新設など、家読(うちどく)推進へのスタートを切りました。
翌平成20年5月には「読書のまち」を宣言し、「まちかど文庫」の設置、「ブックスタート」の実施など、より一層読書に親しめる取り組みを行っています。

★家読(うちどく)の取り組みに至った経緯・目的(佐賀県伊万里市)

伊万里市長

平成18年に「いじめなし都市宣言」を行い、「思いやりの心あふれるまちづくり」をすすめていますが、その実現のためには、子どもたちの心の居場所としての家庭の存在が不可欠です。しかし、昨今家庭での親子の会話の減少が指摘されていることから、平成19年度より「親子の心をつなぐ『家読(うちどく)』のすすめ」を展開しています。当初はモデル地区を指定して取り組んでいましたが、今年度からは全市での取り組みを始めています。

コーディネーター/富吉 賢太郎氏

家読(うちどく)は保護者がその目的を理解し、子どもと一緒に同じ時間や空間を共有することが大切なため、「家読(うちどく)のすすめ」のチラシを配布したり、地区別の「家読(うちどく)集会」等で目的やねらい等の説明を行っています。

家読(うちどく)サミット共同宣言
∗共同宣言詳細へリンクします。

○ホワイエ等での催事

★わが町のPRコーナー
サミット参加の自治体の町の様子や家読(うちどく)の取り組みなどを紹介
∗下の画像をクリックすると拡大して表示されます。

青森県板柳町

茨城県大子町

伊万里市

布のタペストリー展示

★布のタペストリー展示
・絵本をもとにして作られた布のタペストリー(ボランティアグループ てんとう虫の家作成)

・歌い継がれてきた童謡の歌詞をイメージした布の作品群(前山ノブさん作成)

古本市

★古本市
図書館フレンズいまりによる古本市。手作りのしおり、ブックカバーなども人気でした。

家読(うちどく)おすすめの本展示・販売

★家読(うちどく)おすすめの本展示・販売
柳田邦男さんの本も人気で、長い行列ができていました。

自動車図書館「ぶっくん」

★自動車図書館「ぶっくん」
伊万里市民図書館の移動図書館も2台、サミットに参加です。