ブックガイド

|平成24年3月号

「ニッポンのここがスゴイ!」

堤和彦/著 ランダムハウスジャパン

 外国人が日本に来て、ジャパニーズクール(かっこいい! すごい!)と思うものに、おにぎりや紅葉狩り、居酒屋、御用聞きなどがあるのだそうです。
 NHK-BS1で放送されている「COOL JAPAN」。これまでの160本放送分から、プロデューサーの堤氏が、番組に出演した外国人の生の声から教えられた日本文化の素晴らしさを紹介しています。
 “世界のしゃべり場”から日本人が再発見する日本のスゴサ!。日本人の技術力や伝統文化のみならず、人間関係や礼儀・しぐさにまで世界に誇れるジャパニーズクールが、日本を元気にしていくと著者は語っています。

>>>本のよやくはここからできます

「賢者ナータンと子どもたち」

ミリヤム・プレスラー/著 岩波書店

 1192年、第三次十字軍と死闘の末、聖地エルサレムを手に入れたイスラムの名主スルタン・サラディンは、ユダヤ商人ナータンに問いかける。「イスラム教、ユダヤ教、キリスト教のうちどれが唯一、真実の宗教か?」と。
 宗教のちがいを乗り越え、人類愛を説いた18世紀ドイツの名戯曲「賢者ナータン」を現代版にリメイクした小説です。
 「アンネの日記 完全版」を翻訳し、「ビターチョコレート」などの著作でも知られるプレスラー。ユダヤ人であることと、里親の家と孤児院で育った苦しい子ども時代を過ごしたことが、この作品を生み出す原動力となっています。

>>>本のよやくはここからできます

「魔法の国のモモ子」

やまだ かず/著  文芸社

 おとなしくて引っ込み思案のモモ子は、小学5年生。夏休みにでかけたのは、魔法の国に住んでいるおばあちゃんの家でした。8月15日の満月の日、男の子は魔法使いになるためのテスト、女の子は魔女になるためのテストがあるのです。何も知らされずに森に行かされたモモ子の魔女になるための特訓が始まりました。そこに、大事件が発生して・・・・。
 突然母子家庭となり、かぎっ子となってしまった孫娘のために、遠く離れて暮らすおばあちゃんが、毎日FAXで送り続けたおはなしが魔法の国のモモ子の冒険物語となりました。物語が完成した後も推敲を重ねて足掛け12年、高校3年生になった孫娘のために自費出版された小説です。

>>>本のよやくはここからできます

「面白くてためになる!日本のしきたり」

永田美穂/著   PHP

 祝いや祭事に着る服をなぜ「晴れ着」というのか。農耕民族である日本人が「ハレ」と肌着を意味する「ケ」のけじめを設け、日常生活に変化を持たせるためのものだったそうです。
頭をさげることが、なぜ挨拶になるのか。折り鶴を千羽も折る理由とは。ひな祭りが済むと、すぐにひな壇を片づける不思議など、自然に無意識に受け入れていた数多くのしきたりの「なぜ」について、合理的に、科学的に解説しています。日本の良さを認識して次の世代に伝えるために、日本ならではのしきたりにまず、興味を持ってみましょう。

>>>本のよやくはここからできます

|平成24年2月号

「天游―蘭学の架け橋となった男」

中川なをみ/著 くもん出版

 江戸時代後期、大阪にいた学者で蘭学医“中天游(なかてんゆう)”の物語。
ひたすらに「知りたいこと」を追求し続けた天游は、名医と呼ばれた愛妻さだの助けを受けながら、医学にとどまらず、物理学、天文学、数学など自然科学の分野を切り開いていった。
 天游が開いた「思々斎塾」には、16才から4年間勉学に励んだ後の緒方洪庵が育ち、幕末から明治期の歴史の流れの中で日本を支えた多くの人物を生み出し、後世に欠かせない役割を果たしている。
 人との関わりを大切にして、無邪気に、思い通りに生きた、天下一幸せな男の人生。

>>>本のよやくはここからできます

「鷹匠は女子高校生!」

佐和みずえ/著 汐文社

 武雄市に日本にただ一人の女子高校生鷹匠が住んでいます。タカなどの猛禽類を飼いならし狩りなどに使う人が「鷹匠」です。
 石橋美里さん17才は、ひなの時から育てたタカの「モモタロー」と一緒に、果樹園のカラス退治や、重要文化財の建物をフンで汚してしまうハトを追い払うなどの仕事をしています。
 生きたヒヨコを餌にする「モモタロー」の世話も、美里さんは一人でやっているのです。
 また、唐津の諏訪神社で行われる「鷹放ち神事」を毎年任されて、美里さんは日本の伝統文化の継承と、絶滅危惧種の環境問題にまで思いを馳せています。

>>>本のよやくはここからできます

「日本でいちばん幸せな県民」

坂本光司/著   PHP

 「悩みやストレスを抱える人が最も少ない県は?」沖縄県。「一日のくつろぎ時間が一番長いのは?」大阪府。「一世帯当たりの貯蓄額が高いのは?」三重県。これは、生活・家族、医療・健康など4つの部門から40の指標で各県の幸福度を調べたランキングです。 さて、佐賀県は、全国5位。正社員率が高く、障害者にやさしい、明るい展望が開ける、住みやすい県との評価がされています。
 しかし、著者はこれらのデータから日本全体を考えるとき、経済を優先するよりも、ブータン国王が提唱した「国民総幸福度(GNH)」を伸ばす国づくりを進め、生活の満足度を高めようと呼びかけています。

>>>本のよやくはここからできます

「こども東北学」

山内明美/著 イースト・プレス

 昨年の3月11日。あの日、震度7の大地震と大津波によって廃墟となってしまった場所。
愛する人を失ってしまったこどもたちへ、宮城県を故郷に持つ若き著者が語りだしました。
 東北は歴史の中で、くり返しくり返し大津波や地震、豪雪、火山の噴火や飢饉に見舞われてきた土地でした。東北の地層深くには、癒しがたい、いくつもの「傷つき」が眠っているのです。現在も大学で歴史社会学を学んでいる著者は、自身の祖父・祖母から聞いた話も交えながら、東北の地を、これからどのように復興していけば良いのかを、特に、将来を託す若い人々に力強く訴えています。

>>>本のよやくはここからできます

|平成24年1月号

「古い腕時計・・きのう逢えたら・・」

蘇部健一/著  徳間書店

 想いを寄せる女性が目の前で大型トラックに撥ねられたら・・・。
現場に居合わせた大学生の裕樹は、彼女を助けてやれなかったことを悩む。ところが、不思議な力を持つ父の形見である腕時計のおかげで、一日前に戻り、彼女を交通事故から救い出す。その時計には、運命の女性に出逢える力があるのだと、母親は言うのだけれど・・・。
 人生の1分1秒を大切に生きることを教えてくれる7つの物語による短編集。

>>>本のよやくはここからできます

「楽園の蓮―はじまりを歌う少女」

喜多みどり/著 角川書店

 活発で、はっきりした性格の天野蓮は14才。
信じていた親友に裏切られ、ショックで教室を飛び出した時、瀕死の小鳥を助ける。その小鳥はなんと、異世界からの使者だった。そして、蓮は無理やりに異世界へと運ばれたうえに、悪い神クンを倒す使命まで課せられてしまう。
 持ち前の勝気と元気で、クンと戦い、仲間を救い出す蓮。
 少女小説界珠玉の作家、喜多みどりが贈る昨日まで普通の女子中学生が主人公の、ハラハラドキドキの物語。

>>>本のよやくはここからできます

「スノークのおじょうさんの名言集」

トーベ・ヤンソン/文・絵  講談社

 美しいものが大好きで、危機に遭遇すれば勇敢な男の子ムーミンに守ってほしいと切望する女の子スノーク。
 ノンノンともフローレンスとも呼ばれているスノークおじょうさんの、愛くるしくも真剣な名言がいっぱい詰まった一冊です。
 「たのしいムーミン一家」や「ムーミン谷の冬」などのムーミンシリーズを読みながら、スノークおじょうさんの名言を探してみませんか?

>>>本のよやくはここからできます

「中高生の勉強あるある、解決します。」

池末翔太・野中祥平/著 ディスカヴァー

 勉強に部活、家族や友人、性格などの悩み。毎日毎日、迷って悩むことばかりの学生生活。
 現役大学生2人のお兄さんが、ド~ンと解決法を考えてくれました。
 やる気が出ないときには、「まず3分がんばる」「完璧を目指さない」「行きたい学校を志望校にする」などの具体的な5つの方法を提案しています。
 そのほか、嫌いな学科がある・勉強と部活の両立ができない・授業中寝ちゃうなどなど40の悩みに5つずつの解決策を示し、サポートしてくれます。
 この2人が今年の6月から始めたブログ「中高生のあるある研究所」と共に本書を読んで、自分の頭で考えることのできる「じゃあど~する?」人間になりましょう。

>>>本のよやくはここからできます

|平成23年12月号

「セキタン!ぶちかましてオンリー・ユー」

須藤靖貴/作  講談社

 中学三年の大関治は、夏休みにお昼を食べに立ち寄った食堂で、ナゾの兄ちゃんと会う。
 「相撲部屋に入って、力士になったら」 「横綱になれる。そんなオーラが君から立ち上っている」相撲なんて一ミリも興味のなかった治だが、ナゾの兄ちゃんの言葉に、なぜか背中を押され銀部屋に入門する。そして、“銀小関”の四股名をもらい、猛烈に稽古を積み、出世していくが・・・。
 厳しい相撲の世界を通して、悩みながらも立派に成長していく少年の熱い青春小説。

>>>本のよやくはここからできます

「ある日とつぜん霊媒師」

エリザベス・コーディー・キメル/作 朔北社

 死んだ人が見えて、話もできて、死んだ人と生きている人との仲介をするのが霊媒師。
 13歳の誕生日を迎えたころから、主人公のキャットは、霊媒師である母親のように霊が見え始めたのです。
 特別な才能を持つことで、同級生からいじめをうけたキャット。いじめを乗り越え、音楽の才能がある親友と、勇気をだして、図書館に長い間棲みついていた女の子の霊を救いだします。
 逆らえない運命に覚悟を決め、大人の階段を上っていく少女の物語です。

>>>本のよやくはここからできます

「夢とお金をガッチリつかむ金トレ!」

リベラル社/編 リベラル社

 これからの長い人生において、節目節目にはお金が必要になってきます。
 まだまだ先のことだけれど、少しずつ少しずつ勉強しておきましょう。
 毎日のお金の使い方を、まず覚えて、地道にコツコツと貯めていく方法。
そして、次には、そのお金を増やしていく方法。頭の片隅にでも記憶しておくと、将来ためになること間違いなしです。
 家計簿のつけ方も、今から知っておくと、賢い大人になれますよ。

>>>本のよやくはここからできます

「モナ・リザを ぬすんだのは だれ?」

ルーシー・ナップ/文 岩崎書店

 世界的に有名な、レオナルド・ダヴィンチが画いた「モナ・リザ」の絵は、パリのルーヴル美術館に飾られています。
 代々のフランス王に愛された後、皇帝ナポレオンの手に渡った「モナ・リザ」は、世界中の人びとがおとずれるルーヴル美術館に寄贈されました。
 なぞのほほえみで知られる絵は、1911年に1度だけ、イタリア人の男性に盗まれています。
 その時の、世界中の人びとの落胆ぶりと、2年後に見つかった時のお祭り騒ぎ。
500年以上もほほえみ続けている「モナ・リザ」自身の目を通して描かれたえほんです。

>>>本のよやくはここからできます

|平成23年11月号

「クマのあたりまえ」

魚住直子/作  ポプラ社

 「こわいよ~。」 生まれて始めて、死んだクマを見た森のこぐまが、お兄ちゃんクマに言うと、「あたりまえだろ、みんな死ぬ。おれも、おまえも。」
 森はひろいんだ、ひとつくらいは死なないものがあるにきまっていると、探しに出かけたこぐまは、石になることにする。
 でも、石は歌わない、お腹もへらない、おしゃべりもしない。お兄ちゃんが恋しくなって、さて、こぐまは・・・。
 「生きること」と真摯にむきあう七つの物語からなる一冊です。

>>>本のよやくはここからできます

「高校受験 すぐにできる40のこと」

中谷彰宏/著 PHP研究所

“受験はゲ-ムだ。ノートは攻略本だ。ゲームは、弱い者が、強い者を倒すのが、面白い。”
これは著者の言葉です。
 ・とにかく机に向かって3分座る
 ・「勉強しているカッコいい自分」を思い浮かべよう
 ・覚えるために、一回忘れよう など・・・。
 毎日の生活の中で、かんたんにできる、すぐに始められる40のこと。
 これらのアドバイスを実行して、受験時代を暗黒時代ではなく、黄金時代ですごしましょう。 

>>>本のよやくはここからできます

「エリザベス女王のお針子」

ケイト・ペニントン/作 徳間書店

 仕立て職人を父に持つ13才の少女メアリーは、刺しゅうが得意なお針子です。
 ある日、メアリーは、カトリックとイングランド国教会との対立を要因としたエリザベス女王の暗殺計画を、偶然、聞いてしまい、一緒にいた父は、殺されてしまいます。
「陛下のお命を お守りしなければ!」
 女王陛下のお針子として宮廷で働き始めたメアリーは、エリザベス女王の恋人ウォルター・ローリーと協力して、陰謀を解決しようと奔走します。
 エリザベス王朝時代を舞台に、スリルとサスペンスに、ユーモアとロマンチックな雰囲気をも加えた冒険小説です。

>>>本のよやくはここからできます

「東京スカイツリー」

平塚桂/著 ソフトバンク クリエイティブ

 来年の2月には完成し、5月22日にはオープンが予定されている「東京スカイツリー」。
 地上デジタル放送を安定送信するために、武蔵の国の語呂合わせから、634メートルの高さに作られました。
 本書は、第一・第二展望所の様子や、スカイツリーを作るにあたっての高度な技術の数々、たくさんの工事写真、美しい夜景のスカイツリーなど「東京スカイツリー」の楽しみ方がいっぱい詰まった一冊となっています。

>>>本のよやくはここからできます

|平成23年10月号

「さいでっか見聞録」

富安 陽子/作  偕成社

 「小さなスズナ姫」シリーズや「ほこらの神さま」などで有名な童話作家富安陽子さんの執筆・講演・家事・育児・・・いろいろな日常を綴った爆笑エッセイです。
 三度の転校を繰り返した小学生のころ。 二人の息子のこと。 やさしかったおばあちゃんのこと。26の短いおはなしの中に、富安陽子さんのルーツが、かくされているようです。

>>>本のよやくはここからできます

「数字とことばの不思議な話」

窪園 晴男/作 岩波ジュニア新書

 数字は私たちの日常生活に必要不可欠なものです。
物の数を数えたり、時間や時刻を伝えたり、お金を数えたりと、私たちは毎日、数字ということばを使っています。この数字の発音には、数字の面白い「言葉の法則」がいくつも隠されています。1から10の読み方に隠された謎や、20を読むときには「にじゅう」なのに、10は「いちじゅう」とは読まない謎。
 この本では、日常生活の中にある数字とことばの法則や原理について紹介しています。そして、数字から日本語の不思議で楽しい仕組みについて知ることができます。

>>>本のよやくはここからできます

「ウィッシュ」

フェリーチェ・アリーナ/作 講談社

 主人公のセブは、ダウン症のとても純粋な少年です。16歳の誕生日に彼は、とても重大な決意をします。
 骨髄移植が必要なガンにかかっている母。今までずっと、男でも大変な牧場主の仕事をやりながら、一人でセブを育て、守り続けてくれた母を助けるために、旅に出たのです。
 「手で三角形を作り、それを飛行機に向ける。飛行機が三角形のなかに入ったら、手をたたく。それを100機つかまえたら、願い事が叶う。」
一途な思いからの家出は、様々な人との出会いを生み、ドナー発見の奇跡を巻き起こすのです。

>>>本のよやくはここからできます

「やせる食べ方 太る食べ方」

戸田 晴実/著 PHP研究所

おいしいものをがまんするのとやせているのは別のこと。
おいしく食べて、きれいにやせるにはどうすればよいのか。
・副菜→汁物→主菜→主食の順番で、ゆっくり、よくかんで、「やせる食べ方」を覚えましょう。
・寝る前に「血糖値」を下げる、やせるメカニズムを学びましょう。
・おやつとの上手な付き合い方・・・などなど。
 寝ているあいだに脂肪を燃やす、かしこいダイエットの紹介です。

>>>本のよやくはここからできます

|平成23年8月9月号

「魂(マブイ)」

佐藤佳代/著  金の星社

小学校の先生で、週末にしか帰ってこない母と、転勤で東京にいる父。わたし一ノ瀬七海は、石垣島から船でしか行けない離島で、オジィとオバァとアキラニィニィに育てられていた。
沖縄独特の命の捉え方。「人も魚も、草の種も神様も、みーんなニライからやって来て、
みーんなニライに還っていくのさ」どこまでも遠く広がるエメラルドグリーンの海の向こうには、ニライカナイと呼ばれる異郷があると・・・。
身近な人の死に遭遇するたびに、魂(マブイ)を強くする少女の成長の物語。

>>>本のよやくはここからできます

「鉄は魔法つかい」     

畠山重篤/著 小学館

3月11日 三陸を襲った大津波で、海の生きもののほとんどが姿を消してしまいました。しかし、一ヶ月が経過すると、小魚が現れ、日に日にその数が増えていったそうです。
気仙沼で、カキとホタテの養殖を営んでいる著者は、23年前から「森は海の恋人」運動を続けています。森から流れ出る「鉄」を含んだ水は、川となり、海に入り、植物プランクトンが多く発生する豊かな海を作ります。漁師が森を育てる理由がそこにあるのです。
私たちの体の中にもある「鉄」。
「鉄」はいろんな顔を持ち、地球をつくり、命をも作り出しているのです。魔法のように・・・。

>>>本のよやくはここからできます

「おじいちゃんの大切な一日」

重松清/著  幻冬社

工場で働くおじいちゃんは、工作機械の最後の仕上げをする「キサゲ」のベテラン職人さん。
小学生の私は、おじいちゃんの定年の日、特別に工場を案内してもらうことになった。
お盆や正月に会う、やさしいおじいちゃんとは違う、おっかないほど迫力のある、真剣に仕事に打ち込むおじいちゃんの姿に、私は「おじいちゃん、すごい、すごい。」と思わず、拍手をしてしまう。おじいちゃんの卓越した技術が、若者に受け継がれていく様子が、少女の目を通して描かれています。

>>>本のよやくはここからできます

夏休み 読書感想文にピッタリの本

「海のシルクロード」

庄野英二/作  理論社

コロンブスやマゼランよりも昔に、中国から遠くアフリカ大陸まで7度の大航海を果たした鄭和の冒険物語。

>>>本のよやくはここからできます

「太陽のくに」

エヴァ・アスムセン/作 金の星社

生まれてすぐに白人の養子となってデンマークに住むラスムスは、家族と一緒に南国の祖国に旅行に出かけたある日、大地震が起きて家族と離れ離れになってしまう。

>>>本のよやくはここからできます

「ピラミッド帽子よ、さようなら」

乙骨淑子/作 理論社

成績優秀とは言いがたい中2の洋平は、ピラミッドパワーの帽子をかぶった時だけに見える、404号室の住人と会ってみる事にしたが・・・・。

>>>本のよやくはここからできます

|平成23年7月号

「こころ 不思議な転校生」

七瀬 晶/作  角川書店

季節はずれに転校してきた美少女、昭島こころは、「私には話しかけないでください。この中学校で友だちを作るつもりはありません。」クラスメイトの前でいきなり宣言した。
そのことは、周囲の女の子に合わせ、意見を外に出さないことで、居場所を作ってきた双葉絆に強い刺激を与える。
こころの周辺では奇妙なことが次々に起こり始め、こころと友だちになろうと決意した絆にも事件が襲い掛かってくる・・・。

>>>本のよやくはここからできます

「100万羽のハト

つかさおさむ/作  偕成社

向田邦子さんは書斎から地図を持ってきて、絨毯の上にアフリカの地図を広げた。
「キリマンジェロの麓なのよ」「私の土地は一平方メートル」
作者の司修さんと向田さんの何気ない過去の会話から生まれたお話です。
「誰にことわってもいないのよ。少女時代に決めたまま」幸福そのものの笑顔で語る向田さんの「大きな夢のはなし」。何にも縛られない壮大で自由な夢は、子どもの心を大きく広げ、生きている間中、夢見ていられる「たからもの」となるのです。
どこまでも どこまでも心が開放される一冊です。

>>>本のよやくはここからできます

「左手一本のシュート」

島沢優子/著  小学館

小三からバスケットボールを初め、中学時代には山梨県選抜のエースと言われていた田中正幸くんが、脳出血のために倒れたのは、2007年4月3日、16歳の誕生日でした。
もう一度バスッケトコートに立ちたい。右半身が不自由な姿で、日川高校のバスケットボール部で頑張った正幸君。チームメイトの支えで悲願の公式試合に出場し、左手一本の奇跡ともいえるゴールを決めたのは、倒れてから1167日目でした。
テレビでも紹介され、評判を呼んだ、感動を与えてくれる一冊です。

>>>本のよやくはここからできます

「ハート・ブレイカーズ」

パメラ・ウェルズ/著  アスキー・メディア・ワークス

女の子が元彼をわすれるための失恋ルール。恋に傷ついた三人の親友を救うために
・元彼の誕生日を忘れること・アドレス帳から元彼の名前を消すこと・元彼にメールや手紙を書いてはいけないなど28のルールを作ったのは、「彼氏いない歴=年齢」の主人公の一人アレクシア。心の痛みを経験した女の子たちは、ルールを一つ一つクリアするたびに、強くなり、見失ってしまった自分を取り戻していきます。
作者の周りで実際にあったことがモデルとなったアメリカンラブストーリーです。

>>>本のよやくはここからできます

|平成23年6月号

「スーサ」

あさのあつこ/著  徳間書店

薄暮の商人という意味の「スーサ」。時間も世界も空も超えて、あらゆるものを商いとする商人。夢みがちな14歳の歩美は、親友の智香を、突然に交通事故で失った後、もう一度会いたいと、強く願う。歩美の背後に、いつのまにか現れた「スーサ」は、歩美の漆黒の長い髪と交換に、智香と再び会うことの取引を成立させる。スーサと共に死の世界へと旅立つ歩美。ハラハラ・ドキドキの冒険が始まる。

>>>本のよやくはここからできます

「チビ虫マービンは天才画家」     

エリース・ブローチ/作  偕成社

気が弱く、家族の中でも孤立しているジェームスは、11歳の男の子。ある日、ジェームス家のキッチンに住みついているチビ虫のマービンと出会い、友達になる。チビ虫マービンは、ジェームスが誕生日のプレゼントにもらったペン画セットを使って、前足で始めて風景画を描いてみる。すると、びっくり!とても上手なその絵は、ジェームスが描いたとの誤解のまま大評判に・・・。ジェームスに頼まれて、次に甲虫マービンが描いたのは、何百年も昔の名画の複製画だった。立派に仕上がった細密画は、絵画盗難事件とからみあい、ジェームスとチビ虫マービンは、事件解決へと乗り出していく。

>>>本のよやくはここからできます

「生き延びるための 非常食 [最強]ガイド」

エクスナレッジ

災害・緊急時の食事には、命をつなぎ、体力と精神力を維持するために、「おいしくたべられること」「ラクに保存できること」「簡単に食べられること」が大切です。これまでは、お腹を満たすことが第一に考えられ、かたくても、まずくても仕方がないと、思われていました。
東日本大震災では、阪神・淡路大震災の失敗を参考にして、「温かいものを口にして幸せを感じる」「甘いものを食べてホッとする」「食べ慣れた味に安心する」を心掛けているのだそうです。本書では、「53の生き延びるためのガイド」と、「必ず役立つ、非常食リスト」が紹介されています。災害に備えて、是非、目を通してみてください。

>>>本のよやくはここからできます

「世界でいちばん○○なタテモノ」

株式会社エクスナレッジ

 くらべてみるとよくわかる「大きさ」「かたち」「日本一&世界一!」が満載の本です。自立式電波タワーで、現在世界一の高さである中国の広州塔(600m)。しかし、2012年には日本の東京スカイツリー(634m)がトップの座につきます。トイレが5つもある超高級マンション・日本一の家賃は、なんと月531万円。現存する日本のお城のなかで、いちばん天守の高さが高いのは?仏像、ダム、駅、待ち合わせ場所など、なんでも比べる楽しい図鑑です。

>>>本のよやくはここからできます

|平成23年5月号

「<天才フレディ>と幽霊の旅」

シド・フライシュマン/作  徳間書店

第二次世界大戦後間もないヨーロッパを旅していたアメリカ人の腹話術師フレディは、ある晩、少年の幽霊と出会う。ユダヤ人である少年は、ナチスの将校に撃ち殺され、妹も毒殺されていた。将校に復讐をするために、少年は、若き天才腹話術師の体の中に棲みついて興行の旅を続ける。ユーモアを交えながらも、戦争の悲惨さを伝えてくれる作品です。

>>>本のよやくはここからできます

「男子弁当部」

イノウエミホコ/作 ポプラ社

ソラ、ユウタ、タケルの3人は男子弁当部を結成して、活動を続けていた。そんな中、3人は、夏休みの初日に、フリーマーケットが開かれることを知り、お弁当部門に出店することになる。メニューは「ライスバーガー」。
しかし、そこに現れたのは、取れたての野菜をメインにした弁当を作り出した、同級生のライバル・泉田ジュキだった。
さて、本当に“ウマイ”弁当は、どっちなのか?そして、男子弁当部の3人とジュキの友情は?「ベーコン&レタス」・「ツナ&キュウリ」のライスバーガーの作り方。「夏野菜のラタトゥイユ」の本格レシピ付です。

>>>本のよやくはここからできます

「娘から父への七十三通の手紙」

香山 風太/作 東京図書出版会

両親の離婚で、母親に引き取られた小三の加奈と5才の優人は、月に一度しか会えないパパに、毎日日記を書いて、毎週、手紙で渡すことにする。日々の何気ない出来事を綴った手紙が、四十通を越えたころ、忙しく仕事に追われていたパパの体調に異変がおきる。 精密検査の結果、病名は「肝臓がん」。ずっと続くはずだった手紙は、お葬式の日に読んだ七十二通目で終わってしまう。
それから10年、二十歳になった加奈は、父の望み通りケーキ屋になる勉強中。
そして、ずっと書き続けた日記と手紙をお墓に供えた。
もう年を取ることのなくなったパパへの、七十三通目の手紙を・・・・・。

>>>本のよやくはここからできます

「神様がくれた宝石」

松田正男/文 ゴマブックス

小さな小さな赤ちゃんが生まれたとき、白いひげの神様が現れ、小さな宝石をひとつ、そっと赤ちゃんの胸の中に置いていきます。「だいじにだいじにみがいておくれ。みがけばみがくほど、この宝石はつよくかがやき、大きくそだつのだから」と。
運動や勉強が得意な子、絵や歌が上手な子、優しい子・・・・。
全ての子ども達の胸の中にある宝石の原石が、「やる気」によって、かがやきだすきっかけになってほしい一冊です。

>>>本のよやくはここからできます

|平成23年4月号

「UFOはまだこない」

石川宏千花/作  講談社

オレと公平は、足も速いし、テストの点もいい、その上、アイドルタレント事務所がスカウトに来たと噂が流れるほど、見た目も良かった。しかも、中学に入ってからは、「絶対的な力」を誇示した二人だったが、公平ったら、急に真顔で、授業中にUFOと交信を始めてしまった。幼なじみのスバル先輩との深い友情、放火魔取り押さえ事件などなど、イケてる中学生のリアルな青春物語です。

>>>本のよやくはここからできます

「死なないでいること、生きるということ」

中岡 亜希/著 学研

手先・足先から徐々に筋肉が萎縮して、消えてしまう病気「希少難病 遠位型ミオパチー」が22才で発病した中岡亜希さん。それは、希望通りの客室乗務員になり、仕事がおもしろくなり始めた頃のことでした。
ほぼ首から上しか動かなくなってしまった34才の今、本当の「生きる意味」を知り、これほど生きていて楽しいと思ったことはないと、富士登山など数々のチャレンジを続けています。
『何があろうと、生きてさえいれば、どんなことをするにも、可能性は「ゼロ」ではない。
生きるって、可能性があるってことなんだ』彼女の言葉に、勇気をもらえる一冊です。

>>>本のよやくはここからできます

「しあわせは子猫のかたち」

乙 一/作 角川書店

友人との付き合いが苦手で、いつも一人で、ひっそりと生きていきたいと願う主人公。
大学進学を機に、一人暮らしを始めるが、おじさんから紹介された家は、殺人事件があったばかりのものだった。姿の見えない先住者と1匹の子猫との奇妙な、しかしほのぼのとした生活。そして、主人公は、やさしい若い女の幽霊のために、事件を解決していく。
「しあわせは子猫のかたち」
母親の再婚のために、大金持ちの娘となった14さいの少女が、自分探しのために引き起こす誘拐事件を描く「失踪ホリディ」の二本からなる乙一作品集です。

>>>本のよやくはここからできます

「知って楽しい身近な?」

ニュートン プレス

身近にあって知っているようで、実は、よくわかっていないこと。
金縛りの時、なぜ動けないの?どんな時におきるの?あくびの効能は?伝染するの?
フリーズドライとは何?とうがらしが“ホット”なわけ放射線の人体への影響は?などなど・・・
だれかに教えたくなる科学の不思議が36。
正しい知識を身につけて、科学への興味を深めましょう。

>>>本のよやくはここからできます