ブックガイド

|平成23年3月号

「旅するウサギ」

竹下文子/作  (小峰書店)

「アカネちゃんて名前の子が出てくる本を書くからね。」10年前の作者と小学生のアカネちゃんの約束から生まれた作品です。 旅する少年“ウサギ”は、人のやさしさ、さびしさ、不思議さに次々と出会います。 「人生とは、長い旅です。山もあれば、谷もあるのです。」
いつかの駅で出会ったおじさんの言葉を胸に、いつだって旅する“ウサギ”です。

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「幸福と不幸  哲学のおやつシリーズ」

ブリジット・ラベ ミシェル・ピュエシェ/著 (汐文社)

病気になったり、お金や仕事、住む家がない時、人は不幸せだと思うものです。でも、必要なものがすべて満たされている時は、どうなのでしょう?幸せだと気がつかない人も多いのではないでしょうか。虫歯が痛いときは、早く治ってほしいと思うけれど、虫歯でない時は、歯が痛い時の事など思いもしないものです。幸福をみんなに分け与えれば、幸せはどんどん増えていきます。「幸福と不幸」ってなんだろうと、たくさんの人と話し合って、哲学してみましょう。

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「日本通 お国自慢・13の視点」

(育鵬社)

日本人が海外に出た時、外国人からは日本の歴史や文化について多く質問されるそうです。 「日本人の宗教は何か?」「茶道について教えて欲しい」「武士道とは?」など。
しかし、このような質問にどれだけの日本人がきちんと答えることができるのでしょうか。「日本の誇るべきもの」について、「日本通」になるために、松本零士さん、笠屋和比古さん、千玄室さんなど各分野の識者13人が、とっておきのお国自慢を、自身の体験を踏まえて語っています。あなたの中の日本が目覚める一冊です。

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「マンガでわかる百人一首」

あんの秀子/著 (池田書店)

お正月にカルタや百人一首で、遊んだ記憶のある人は多いのではないでしょうか。普段はなじみのうすい和歌ですが、百人一首となると、なんとなく耳にしたことがある親しみやすい歌ばかりで、古典の世界への入り口にはぴったりでしょう。本書では、趣向をこらした様々なイラストを多様して、一首一首わりやすく解説されています。

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|平成23年2月号

「お江」

国松俊英/著  岩崎書店

織田信長の妹「お市の方」と浅井長政の間に生まれた美人三姉妹の末子「お江」は、戦国時代、天下取りの道具とされて、時代に翻弄されたお姫様です。1歳で父と死別し、12歳で佐治一成と結婚するが、すぐに離別させられ、20歳で羽柴秀勝に嫁ぎ死別、徳川の世になり2代将軍との結婚でやっと、54歳までの間平穏な生涯を送っています。年表や解説も付いて、今年のNHK「大河ドラマ」放映で、話題となっている「お江」がよく解る一冊です。

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「考える絵本『ことばメガネ』」

アーサー・ビナード/文 大月書店

「イングリシュ おためしタイム スタート!」通学途中のめがね屋さんのかけ声で、「英語メガネ」をかけた竜二。なんと、横断歩道がシマウマに見えてくるではありませんか。「英語でゼブラクロッシングと言うからね。」めがね屋さんは、ナス(エッグ プラント)オリズルラン(スパイダー プラント)・ナマズ(キャット フィシュ)と次々に商店街を案内して行きます。『「ことば」がコミュニケーションのツールであると認識して、「外国語メガネ」をかけ、世界に目を向けたら楽しいよ。』と著者のビナードさんは呼びかけています。

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「風をつかまえた少年」

ウィリアム・カムクワンバ/著 文藝春秋

アフリカの最貧国、マラウイを襲った食料危機で、学費が払えずに、中学校に行けなくなったカムクワンバ少年。 学校をやめた後、彼はNPOがつくった学校図書室に通い、「風力発電」の本と出会います。 この本は、14歳の少年が、まわりの人に人に笑われながらも、独学で風車を作り、電気を起こした感動の記録です。 解説の池上彰さんは、「知識は力なり。」本当に学びたい子ども達が、目を輝かせて勉強する、それが本当の教育だと語っています。

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「夢を持ち続けよう!」

根岸英一/著 共同通信社

昨年、鈴木章さんと共にノーベル化学賞を受賞し、マスコミに引っ張りだこの根岸英一さん。 根岸さんは、昭和10年満州長春に生まれ、神奈川の湘南高校から東大に進み、帝人に入社してまもなく、難関のフルブライト奨学金を受け、アメリカへ留学しています。大きな夢を抱き、そのための最高の師を求めて世界に出てから50年。 元気をなくしかけた現代の日本人に「若者よ、海外へでよ!」と、自らが実践たこと、その果てに得たものについて語っています。

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|平成23年1月号

「竜の木の約束」

濱野京子/著  (あかね書房)

転校を繰り返すうちに、友だちとの関係も適当にやり過ごすようになっていた主人公の守口桂。中学2年生になった春、彼女は新しい学校で不思議な出来事に遭遇する。家の近くにある「竜の木」の下で、友だちになった優等生の麻琴とそっくりな少年マ・コ・トから呼びとめられたのだ。その出会いが、わざと希薄な人間関係を求めていた桂の日常を変えていく。真の友情を見つけるために揺れ動く少女たちの心情を描いた青春小説。

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「もしドラえもんの「ひみつ道具」が実現したら」

藤野英人/著  阪急コミュニケーションズ

もし、「タケコプター」が本当に製作されたら、世の中はどうなるでしょうか。予想価格30万円 最高時速80㎞/h バッテリー駆動8時間 著者の藤野氏は、人々の生活や社会、文化、経済にどんな影響が出てくるかを、かなり真面目に考えています。
「通勤が一斉にタケコプターになり、空の交通規制が始まり、保険、警備などにビジネスチャンスが生まれる」と。他にも、「どこでもドア」「ガリバートンネル」「カッカホカホカ」など。想像力の翼を広げ、私達の未来を考えてみましょう。

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「死の授業」

新井満/著  (講談社)

「千の風になって」の作者である新井満さんが、母校の新潟市立寄居中学校2年2組で行ったのは、生きているという「いのち」を感じる授業でした。27名一人ひとりが、一番大切にしているものを紙に書き出し、それを燃やして、その時の気持ちをまとめてみる。生徒たちは、この授業に驚き、怒り、泣き、そして死を悟り、生きることの大切さを感じとっています。本書は、NHKテレビ「課外授業 ようこそ先輩」で放送されたものを基に、多くの写真と文章で書籍化されたものです。

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「ワンダフル・プラネット!」

野口聡一/ツィート&メッセージ  (集英社インターナショナル)

およそ半年にわたる宇宙生活の間、宇宙飛行士の野口聡一さんは、地球の姿を撮り続けていました。163日間で、地球を何千周もして、真っ赤なサハラ砂漠、雪をかぶった富士山、北京の夜、世界遺産のモンサンミシェル等たくさんの美しい写真ができました。それらの作品から、自然や宇宙の不思議さに対して、すなおに感動する心=センス・オブ・ワンダーの大切さを野口さんは語っています。

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|平成22年12月号

「スキャット」

カール・ハイアセン/著  (理論社)

ミセス・スターチはトゥールマン学園(中学校)内で最も恐れられている生物の先生だった。その先生が、湿地での校外学習の最中、突然姿を消してしまう。主人公のニックは、放火前歴のある問題児ドゥエーンと優等生のリビーたちと一緒に、先生を探す冒険に乗り出す。アメリカで生息状況が100頭に満たないと確認され、絶滅危惧種のフロリダ・パンサーをキーポイントとした、ユーモア・ミステリー作品。

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「いのちの しずく」

川端 康男/著  (農文協)

平成に入ってからさえも、「北海道旧土人」としてアイヌ差別が続いていた北海道の日高地方に、大正時代「コタンの赤ひげ」と呼ばれたお医者さんがいました。アイヌも和人も差別せず、自分自身はお金や名誉を望まずに、苦しい生活を送りながらも、貧しい人からは治療代も取らず、町医者に徹した高橋房次さん。そのやさしくも頑固な生き方は、アイヌの人々に語り継がれ、平成20年に地元白老町民劇として演劇化されましたが、さらに没後50年の今年、伝説の医師「高橋房次物語」として本書が出版されました。

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「世界を救う7人の日本人」

池上彰/編  (日経BP社)

今の日本があるのは、第二次世界大戦直後、焦土と化し、餓死寸前だった人々に食料援助をしてくれた先進国からの「国際協力」のお陰なのです。健康問題や食料供給、インフラの整備などに社会不安を持つ途上国の人々と足並みを揃えて、力強くプロジェクトを進めていく「国際協力」が、多くの日本人によって取り組まれています。水や命、さらには教育問題などについてJICAの理事長である緒方貞子さんの他、7人の専門家が未来の世界を救う若者に語りかけています。

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「くらべる地図帳―日本全国」

浅井建爾/著  東京書籍

日本は小さな島国だと思っていませんか。じつは、世界で9番目に広い国なのだそうです。しっかりと、じっくりと地図帳を見ているとわかってくること。「日本一暑い町は?」「日本一長い川と最短の川は?」「日本一低い山は?」等など、67のくらべる項目が、日本への興味をより深いものにしてくれます。

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|平成22年11月号

「生き方の演習-若者たちへ-」

塩野七生/著  (朝日出版社)

16才の日比谷高校時代に、ある本がきっかけで、はまってしまった「地中海世界」を勉強するために、ギリシャ語・ラテン語を学び、70才を越えたいまでもイタリアに住み続けている塩野七生さん。 自分の人生を振り返りながら、教養の身につけ方、勉強のやり方など「本当に大切なことは何か?」を説いています。自分を磨き、世界のどこででも生きていける強い人間の作り方を伝授してくれます。

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「トイレの神様」

植村花菜/著  (講談社)

「トイレには、それはそれはキレイな 女神さまがいるんやで。・・・」おばあちゃん子だった作者が歌う「トイレの神様」は“みんなのうた“など、テレビでもよく耳にします。 とてもとてもかわいがって、大事にしてくれて、ちゃんと育ててくれたおばあちゃんを一人置いて上京したことの後悔が、大好きなおばあちゃんが亡くなった後に、歌になって、そして、絵本になりました。「おばあちゃん、おばあちゃん、ホンマにありがとう。」

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「動物の死はかなしい?」

あべ弘士/著  (河出書房新社)

旭山動物園の飼育員だったころ、「命を預かる」ことにいつも悩み・考えていたあべ弘士さんは、25年間の動物達との濃いつきあいからさまざまな“生と死”を目の当たりににしてきた。動物園ではアオダイショウにはマウスを、ライオンにはウサギのイキエサが与えられる。餌となって他の命の中で生きる、これも一つの「死の形」。 今、絵本作家として著者は、自分にたくさんのことを教えてくれた動物達の「ピカピカ輝く命」を描き続けている。

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「どろんころんど」

北野勇作/著  (福音館書店)

長い休眠から目覚めた少女型人工知能セルロイド人形のアリスは、カメ型子守ロボット「万年1号」の宣伝ショーをすることになる。 未来の地球は、海と大陸が泥で覆われ、あらゆるものが泥から生まれ泥に還っていく青くない地球だった。その泥の世界に住んでいるのは「ヒトデナシ」。なかなか人間が見つからないところで、アリスと万年1号は使命を果たすために冒険に出かける。 夢の部分は黒地のページ、アリの巣に入れば、文字の間にたくさんのアリなど楽しい試みが満載のSF小説。

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|平成22年10月号

「片腕のキャッチ」

M・J・マウク/著 (フレーベル館)

お父さんの肉屋を手伝っていた11才の僕は、ひき肉器に左腕を巻き込まれて、手首から先を失くしてしまう。 全てをあきらめるようになる彼を支えたのは、親友レオンの存在と野球への愛情だった。マウンドに立つことを目標に、様々な工夫を重ね練習に励む主人公。そして、1年後のある日、ついに監督からピッチャーの指名が・・・。作者の夫の実話を基にした明るく、感動を呼ぶ作品。

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「アナザー修学旅行」

有沢佳映/著   (講談社)

修学旅行に行けない生徒達は、その間、学校でどんな生活を送るのだろう。中学3年の私・三浦佐和子は、修学旅行の直前に自転車にはねられて足を骨折してしまう。私の他にそれぞれ事情のある男2名・女3名は、一つのクラスに集まり、皆がいない自由な3日間を過ごすことになる。人見知りしがちな時間を経て、徐々に強まる仲間意識。保健室登校しか出来なかった秋吉君までも教室に呼び込んで、もう一つのささやかな修学旅行が進んでいく。さわやかな青春小説。

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「新訳 イソップ物語」

(小学館)

「いいから いいから」の長谷川義史さんが描く「旅人とクマ」は、暗い森の中に倒れた人とクマの絵。「オオカミのごちそう」など大胆なタッチで有名な田島征三さんは、「オオカミとサギ」を描き出しています。黒鉄ヒロシさんは、「田舎のネズミと町のネズミ」。新井良二さんは、「キツネとヤギ」など182人の画家が182のイソップ物語を描いています。1ページ1ページに個性あふれる作品が満載の見ごたえのある一冊です。

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「未来コンパス 13歳からの大学授業」

桐光学園中学校・高等学校/編  (水曜社)

自分が学んでいる中学校で、日本の「知の最前線」で活躍されている一流の大学教授に授業をしてもらえたら、どんなに嬉しいことでしょう。「21世紀の社会と電気自動車」「ジェンダー研究のすすめ」「素数ゼミの秘密」「百人一首の成立」などなど・・・・。神奈川県にある桐光学園で1年間にわたって実際に開講された17人の教授による授業が紹介されている一冊です。生徒達の目の輝きが増し、視線が上がっていくという講義内容を、ぜひ読んでみてください。

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|平成22年8月・9月号

「快盗ビショップの娘」

アリー・カーター/著  (理論社)

大泥棒一族ビショップ家に生まれた主人公のカタリーナは「泥棒やめます宣言」をして、やっとあこがれのフツーの高校生なった。 しかし、そんな時マフィアからパパが濡れ衣をきせられ、命をねらわれてしまう。 パパを助けるためには、警備厳重なロンドンのギャラリーから名画を奪うしか方法はない。カタリーナは、兄弟・いとこ・幼なじみ総出で情報を集め、名画強奪大作戦に挑戦する。「スパイガール」シリーズ作者の最新作。映画化も決定しています。

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「空が青いから白をえらんだのです」

受刑者/詩 寮美千子/編 (長崎出版)

この詩集は、奈良少年刑務所の更正教育のプログラムから生まれた作品です。詩なんてほとんど書いたことのない彼らが、受けとめてくれる誰かに、あたりまえの感情を、あたりまえに表現できることが、更正の第一歩なのだそうです。一番多いのはお母さんへの言葉。「ありがとう」「もうしません」「産んでくれてありがとう」「いつもいつもやさしい」などたくさんの思いにあふれた作品がならんでいます。心を育む更正プログラムの様子から「人の力」「芸術の力」を感じることができる感動的な一冊です。

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「ツイッター 情報収集術」

増田真樹/著  (翔泳社)

鳩山前首相やソフトバンクの孫さんなどユーザーを劇的に増やしているツイッター。ツイッターは、サンフランシスコのベンチャー企業が開発した「今、何をしているか?」を伝え合うオンラインサービスです。本書では、基礎知識から管理・活用法までの役立て方を83の項目で教えてくれます。また、ツイッターには140文字以内との制限があるため、「140字の物語 ツイッター小説」が生まれたり、自分の体重をツイートし、他人の目にさらすことで、強制的にダイエットする方法などの楽しみかたも紹介されています。

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夏休み自由研究の本

「地図の記号と地図読み練習帳」

JR・地下鉄・路面電車など鉄道の記号は?実際の地図を見て練習してみましょう。

「はじめての人の電卓操作・入門塾」

3本の指を使った足し算、メモリーの使い方、パーセント計算など、使いこなせば日商簿記にも合格できるかも?

「ごみ問題を子どもに教えるためのガイド」

大気・水・大地など自然循環について。日本の近世から現代までのごみ問題をたどる。
これからの活動など。

「がんの世界地図』『食料の世界地図』『絶滅危機生物の世界地図』『温暖化の世界地図』」

など世界の情勢がわかるシリーズ7巻

「海の休日」

海・山の生き物との出会いをたくさんの写真で楽しむシリーズ6巻

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|平成22年7月号

「家族になった10頭のクマ」

宮澤 正義/著  (角川学芸出版)

かつて森の王者といわれたクマも、今や絶滅寸前の状態となっています。大型野生動物が安心して暮らせる豊かな森を、次世代に残すことは、地球を取り巻く環境問題の解決策にもつながっています。長野市郊外にある自宅で、20年にわたって10頭のクマと、家族のように暮らした宮澤さん。そのクマたちと人間の心の交流が感動的に描き出され、自然との「真の共存」とは何なのか、私たちに何ができるのかを教えてくれる一冊です。

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「盗まれたコカ・コーラ伝説」

ブライアン・フォークナー/作   (小学館)

・コカ・コーラの原液の作り方は極秘で、知っているのはコカ・コーラ社の重役三人だけ。
・レシピが失われるのを防ぐため、その三人は決して同じ飛行機には乗らない。こんなコカ・コーラにまつわる都市伝説は有名ですが、もし、コカ・コーラのレシピが盗まれたら・・・。本書では、どんなソフトドリンクでも一口飲めば、銘柄をあてられる特技を持った中学生フィザーが、役員達の誘拐事件の解決に活躍します。世界一有名なコカ・コーラの世界一おもしろいお話です。

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「ミクロ家出の夜に」

金治直美/著  (国土社)

家に帰りたくないときや、家族関係に悩んだとき、中学一年生の美陽はわざと帰り道と反対周りの山手線に乗り、「ミクロ家出」をくりかえしていた。ある日、美陽は、車内の網棚からしゃがれたおばあさんの声を聞く。その声の主は、七・八年前に網棚に置き去りにされた骨壷の霊だった。そして、おばあさんの身の上話は、美陽の家庭に大きな大きな影響を与える・・・・・。

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「世界で一番キケンな生きもの」

ネイチャー・プロ編集室/構成・文 (幻冬舎)

エジプトの女王クレオパトラが命を絶つために使ったコブラ。インドネシアに生息し、500キロのスイギュウや人までも食べてしまうコモドオオトカゲ。サソリやスズメバチ、ホオジロザメなどキケンな生物を33種類も紹介した一冊です。 彼らはなぜそのような形態になったのか。それぞれの生活から真剣な生き様がみえてきます。

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|平成22年6月号

「ゴーストばあちゃん」

チェ・ミンギョン/文  (現文メディア)

主人公のウンジェは、中学3年生の元気な女の子。いっしょに暮らしていたおばあちゃんが、事故で亡くなってしまうのですが、ある日、ウンジェの部屋に突然現れてきます。おばあちゃんには、思い残した秘密がひとつあったのです。その秘密を解決するために、活躍するウンジェ。おばあちゃんの秘密とは・・・・。おばあちゃんと幼い時に別れた娘をからめた家族愛を描いた韓国の小説です。

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「細菌人間筒井康隆SFジュブナイルセレクション」

筒井康隆/著  (金の星社)

ものすごい音を響かせて、庭に落ちてきた隕石。隕石の穴から伸びてきた植物に巻きつけられて、キヨシの父の体は、何者かに乗っ取られてしまう。おとうさんの姿のままで、こっそりとガソリンを飲み、緑色の舌をペロペロと出して、怖い顔でにらみつける様子に、異変を感じたキヨシは、科学者のおじさんと、いとこのイサムにいさんと協力して、宇宙人退治に乗り出す。
ライトノベルの巨匠筒井康隆が贈る奇想天外なSF小説。

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「願いがかなう!夢ノートのすすめ」

中山庸子/著  (PHP)

今、あまりほめられなくても今、あまり自信がなくてもだいじょうぶ!きっと「もっとステキ」になれるから不満こそが「夢のタネ」。小さな一歩から「すべて」が始まる「夢のタネ」の育て方。さあ、お気に入りのノートを用意して、あせらず、ていねいに、十年後のステキな自分を目指して、夢ノートを綴り始めましょう!

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「夢を見ない男 松坂大輔」

吉井妙子/著  (新潮文庫)

2006年に日本プロ野球史上最高の60億円という移籍金でアメリカに渡った松坂選手。高校時代から華々しい活躍で、怪物と呼ばれた彼も、今、環境のまったく違うメジャーの中で苦闘しています。しかし、「壁は厚ければ厚いほど、高ければ高いほど大歓迎。自分の未熟さを突きつけられるが、乗り越えることで、選手として、人間として成長できる」と語っています。不世出の天才だからこその栄光と苦悩。人間松坂の真の姿がそこにあります。

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|平成22年5月号

「はみだしインディアンのホントにホントの物語」

シャーマン・アレクシー/著 (小学館)

インディアン保留地で生まれ育った「オレ」。脳に障害を持って生まれたオレは、43本もある歯と、度の強いメガネのために、いつもぶちのめされるんだ。ある日、オレはここを出て、白人のエリート学校に通う。それは、一つの冒険であり、大きな発見だった。生き抜いていくために、作者自身がさまざまな冒険をせざるをえなかったホントにホントの物語がユーモアいっぱいに描き出されています。

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「乙女の花束」

折原みと/著   (ポプラ社)

 おじい様の命により、長野の山奥から、名家の令嬢ばかりが通う全寮制の高校「桜の宮女学院」で新生活を始めた風子。“秘密の花園”でのきらめきの12ヶ月。離れ離れになったお姉さまとの出会い。料理にお花、おいしいお菓子にアンティーク着物・・・・・。女の子が大好きな可愛いものを詰め込んだ、乙女度100%の作品です。

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「実験でわかるインターネット」

岡嶋裕史/著 (岩波ジュニア新書)

インターネットやメールなど、コンピューターを使うことが、日常生活のなかに溶け込んでいます。しかし、どうやってメールが相手に届き、インターネットがどういう仕組みになっているのかとなるとなかなかわからないものです。 本書では、暗記ではなく手を動かして理解できるように、ホームページを作ったり、ミニ盗聴をしたりと、ワクワクするような実験を紹介しています。コンピューターが手元にある時に、ぜひ、読みすすめながら、試してみてください。

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「ぼくは12歳、路上で暮らしはじめたわけ」

特定非営利活動法人 国境なき子どもたち/編著 (合同出版)

道ばたで寝泊りしたり、路上で働くストリートチルドレンは、世界で一億人以上いるといわれています。本書は、各国のその子どもたちの実態を綴った一冊です。なぜ、路上で暮らさなければいけないのか。その子供たちに私たちは何ができるのか。 開発途上にある海外の恵まれない青少年への援助活動を行なっている「国境なき子どもたち」のスタッフが呼びかけています。

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|平成22年4月号

「ジャスト・イン・ケース」

メグ・ローゾフ/著   (理論社)

もうすぐ16才になる夏休み、ディビィットは1歳の弟チャーリーが、二階の窓から転落しそうになったところを、間一髪で救い出す。しかし、それ以来、日常にひそむ危機を強く意識し、運命に支配される恐怖を感じるようになってしまう。名前を変え、身なりを変え、別人になりすますことで、運命をあざむこうとするディヴィット。思春期の心の不安定を描き出し、どうやって運命と折り合いをつけていくのかを考えさせてくるれる、ちょっとユーモラスで、ちょっと不思議な作品です。

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「目も手も足もよくしゃべる」

五味太郎/著 講談社インターナショナル

「喉から手が出る」「首の皮一枚」「足が棒になる」など、日常のなかで自然に使っている言葉も、よく考えてみると、なんとも不思議な表現です。ましてや、それを英語に直訳してみると・・・。100を超える日本独特の身体表現を、ひとつずつ五味太郎さんの大きな挿し絵とコメント、それに、英語の直訳と本来の意味の英訳が、見開きいっぱいに納まったおもしろい一冊となっています。

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「敬語すらすら便利帳」

今井登茂子/著  (日本能率協会マネジメントセンター)

敬語は苦手と思い込みがちですが、上手に敬語を使いこなすコツは、ポイントを押さえて、
「使いすぎないこと」。自分と相手との立場を考え、気づかいや配慮を大切にすれば、自然と身につくのが敬語です。大人の仲間入りをするまでに、この便利帳で、ゆっくり、じっくりと勉強してみましょう。

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「ウルトラマン メビウス」

朱川湊人/著  (光文社)

「宇宙には悪意と闘争が満ちているかもしれないが、同時に、愛と善意も確かに存在している。」 異星人であるウルトラマンたちは、なぜ、地球のために命をかけて戦うのだろうか。2006年にテレビで放送された「ウルトラマン メビウス」の脚本を担当した朱川氏が、若き地球防衛隊員 ハルザキ カナタの成長を通して、新しいウルトラマン像を描き出しています。

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