ちくまプリマー新書 486

榎本 博明/著 -- 筑摩書房 -- 2025.3 -- 371.47

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態 WEB書棚
本館 ヤング /371.47/エ/ 220483515 YA   利用可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 自己肯定感は高くないとダメなのか
書名カナ ジコ コウテイカン ワ タカクナイト ダメ ナノカ
シリーズ名 ちくまプリマー新書   486
著者 榎本 博明 /著  
著者カナ エノモト ヒロアキ
出版者 筑摩書房
出版年 2025.3
ページ数 191p
大きさ 18cm
一般件名 青年心理学 , 自尊心
学習件名 心理学,青少年
NDC分類(10版/9版) 371.47/371.47
児童内容紹介 「自分に満足している」と答える日本の若者の割合は約4割と欧米の半分以下。それはなぜなのか。そもそもどのようにして測定されているのか。自己肯定感に関して、心理メカニズムを解明し、何を鍛え何を高めればいいのか、若者が成長するために大切にすべきことを伝える。
内容紹介 自己肯定感は、何とか納得のいく生き方をしたい、と心の中で格闘しながら生きていくことで、自然に高まるものではないか-。自己肯定感について考え、若者が成長するために大切にすべきことを伝える。
著者紹介 東京生まれ。東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。心理学博士。MP人間科学研究所代表。産業能率大学兼任講師。著書に「勉強ができる子は何が違うのか」「「さみしさ」の力」など。
ISBN 4-480-68519-3
ISBN13桁 978-4-480-68519-3

目次

はじめに
第一章 自己肯定感っていう言葉を最近よく耳にする
  自己肯定感を高めようという働きかけへの違和感/自己肯定感の低い自分はダメなのか?/ほめられても自己肯定感が低い自分はおかしいのか?/自分に満足できなくなるのは心の成熟のしるし/自分の現状に満足できないからこそ成長できる
第二章 日本の若者は自己肯定感が低いって言われるけれど…
  国際比較によれば日本の若者の自己肯定感は極端に低い/ここで浮上する三つの疑問/海外と違うと日本に問題ありとする図式が問題/データを真に受けることで気持ちが萎縮してしまう/なぜ日本の若者は自己肯定感得点が低いのか?/文化の違いに目を向ければ謎が解ける/他のデータと照らし合わせることで見えてくるもの/自己コントロールできる日本人、できないアメリカ人/自己肯定感の得点が低くてもまったく問題ない
第三章 自己肯定感はどのように測定されるのか?
  自己肯定感という言葉のあいまいさ/自己肯定感って何だろう?/自尊感情という言葉の意味/自己肯定感はきわめて主観的なもの/自己肯定感には向上心も含まれるべき/自尊感情はこのように測定される/自尊感情尺度には文化的要因が反映されない/自己肯定感尺度の開発と自己満足の意味/国際比較調査における自己肯定感のとらえ方/自己嫌悪は向上心のあらわれでもある/自分に満足できない心理についての理解が救いになる/国際比較調査のデータが意味するもの/自己肯定したがる欧米人、周囲に溶け込みたがる日本人/自己肯定感の高め方は文化により異なる
第四章 ほめられても真の自己肯定感は高まらない
  ほめる教育・ほめる子育て全盛の時代/欧米の親や先生はほめ上手と言うが…/ほめる教育・ほめる子育てで自己肯定感は高まったか?/なぜほめても自己肯定感が高まらないのか?/「なぜ先生は叱ってくれないの?」/ほめる教育・ほめる子育ては他人の評価に依存する心をつくる/自己肯定感は安定的なものであるはず/できれば上がり、できなければ下がる、それは自己肯定感とは言えない/心理学の世界における自己肯定感の安定性についての議論/ほめられてばかりではメタ認知が機能しなくなる/ほめるばかりでは自己コントロール力が身につきにくい
第五章 ほんとうに大切なことに目を向けよう
  ほんとうの自己肯定感とは?/自己肯定感の心理メカニズムは文化によって異なる/自己肯定感を高める教育への違和感/小手先のテクニックで向上するようなものではない/自己肯定感が自然に高まっていくために大切なこと