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「人それぞれ」がさみしい
貸出可
石田 光規/著 -- 筑摩書房 -- 2022.1 -- 361.4
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状態
本館
ヤング
/361/イ/
220413132
YA
利用可能
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資料詳細
タイトル
「人それぞれ」がさみしい
書名カナ
ヒト ソレゾレ ガ サミシイ
副書名
「やさしく・冷たい」人間関係を考える
シリーズ名
ちくまプリマー新書
392
著者
石田 光規
/著
著者カナ
イシダ ミツノリ
出版者
筑摩書房
出版年
2022.1
ページ数
192p
大きさ
18cm
価格
¥820
一般件名
人間関係
学習件名
人間関係
NDC分類(10版/9版)
361.4/361.4
児童内容紹介
人づきあいをしなくても回る社会ができあがっていった中で、不安定なつながりを維持するべく変化したコミュニケーション、それでも「人それぞれ」では片付けられない問題、引き起こされる分断と対立について紹介。さらに、相手との距離をとろうとする人間関係のありかたや、「人それぞれ」の社会に隠れた息苦しさを考える。
内容紹介
「人それぞれ」という言葉には、個々の違いを尊重する一方、相手に踏みこむのを避けようとする側面がある。「人それぞれ」と言うことで、相手との距離を保とうとする人間関係のありかたや社会に隠れた息苦しさなどを考察する。
著者紹介
1973年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科社会学専攻博士課程単位取得退学(社会学博士)。早稲田大学文学学術院教授。著書に「孤立の社会学」「つながりづくりの隘路」など。
ISBN
4-480-68417-2
ISBN13桁
978-4-480-68417-2
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目次
はじめに
第一章 「人それぞれ」が成立する社会の条件
1 「個人化」が進んだ社会
自由にいろいろなことをできるようになった社会/個人化と「人それぞれ」
2 「一人」になる条件1:物の豊かさの獲得
集団的な社会/経済成長とモノの充実/商品・サービスと社会保障にゆだねられた生活維持
3 「一人」になる条件2:個人を重視する思想
人権思想と自由主義/個性と多様性の尊重/失われた「定番のライフコース」/個人化と「人それぞれの社会」
4 「個を尊重する社会」と「人それぞれの社会」
現代は「個を尊重する社会」なのか?/相手を否定しない技法の発達/「人それぞれ」が重宝される若者の友人関係/気を遣い合い、対立を回避しようとする社会
第二章 「人それぞれ」のなかで遠のいていく本音
1 ある会話から
2 気楽さと不安の狭間で
無理して人と付き合わなくてよい気楽さ/つながりに注ぎ込む「感情」/感情に補強された不安定なつながり
3 重宝される「人それぞれ」のコミュニケーション
「人それぞれ」と解釈することで対立を回避/「多少自分の意見をまげても、友人と争うのは避けたい」
4 遠のく「身近な人」たちと、漠然とした寂しさ
受け入れつつ突き放す「人それぞれ」/高まる孤立の不安/寂しい日本人
5 生身の人から幻想の友人へ
ケンカをしてしまうと友情が修復できない/「友情の物語」幻想/寂しさの解消
第三章 「人それぞれ」では片付けられない問題
1 「それぞれ」にはならない「人それぞれ」
ある親子の会話/友だちの進路の話
2 「多様な選択」の落とし穴
それぞれの選択を認める社会の受け皿/自由な選択はよいことなのか/「社会的ジレンマ」の発生
3 「人それぞれの社会」のもどかしさ
自分一人だけでは叶えられない望み/対話と調整を要する時代/逃れられない他者の影響
4 「人それぞれ」が広げる社会の格差
選択の結果や条件は必ずしも平等ではない/人びとの結婚願望はあまり変わっていない/生涯未婚率に見る「人それぞれ」の結末
5 不平等を見過ごす冷たい社会
孤独・孤立を問題視するのは「余計なお世話」?/華麗な業績をあげた人が執筆する孤独・孤立推奨言説/「コスパ」化する人間関係/「人それぞれの社会」の厳しさ
第四章 萎縮を生み出す「人それぞれ」
1 ハラスメントと炎上騒動
何を言えばよいかわからない/迷惑な行為は許さない
2 「他者に危害を加えない」という理念
「人それぞれ」にはならないこと/ハラスメントとダイバーシティ
3 リスク化する言葉と表現
ハラスメントの境界線/言葉のリスクの高まり/表現することの難しさ
4 リスク化に対処するふたつの方策
緩やかな撤退/結託という解放
5 「迷惑」という監視と裁き
迷惑をかけてはいけない/迷惑センサーのウチとソト/自粛警察、謝罪会見/キャンセル・カルチャーの恐怖
6 救いの声を封じ込める迷惑センサー
支援の届きにくさ/声を上げられない人たち
7 「人それぞれの社会」の集団的な体質
第五章 社会の分断と表出する負の意見
1 抑え込んできた思いのゆくえ
2 吸い寄せられる同質の意見
意見の合う人を求めて/検索される「つながり」
3 同質な集団同士が引き起こす対立
純化した集団/対立と分断の時代
4 過激化する主張
ヘイトの発生/多様性への不満の受け皿
5 「特権センサー」による糾弾
「特権」は許さない/特権センサーがはたらく仕組み/多様性への対抗軸として
6 秩序から外れた人びとにぶつけられる不満
不満の受け皿としての迷惑センサー・特権センサー/『テラスハウス』の事件/「上級国民」を監視する特権センサー
7 インターネットの機能的な問題
「一〇〇〇分の一」は低い確率ではない/アルゴリズムによる多様性の排除
8 対話なき「人それぞれの社会」
「人それぞれの社会」での萎縮/規範的圧力からうまれる大きなうねり/相手の見えない「人それぞれの社会」
第六章 「異質な他者」をとりもどす
1 身近に「異質な他者」がいない社会
「異質な他者」の不在/気の合わない人とつき合わなくてよい社会/身近な人の批判的・否定的意見の封じ込め
2 他者への想像力と共感の欠如
分断され攻撃し合う集団/他者を執拗にたたく人たち
3 対話をつうじた深い理解のススメ
分断を修復する対話/友だち関係を円滑に進める対話/対話の重要性はわかっているけれど
4 異質な他者を取り込むために:社会編1 インターネット
普及の速さに注目/インターネットと電話の普及過程/技術の影響を検証する仕組みを
5 異質な他者を取り込むために:社会編2 つながり
頑健さの保証/継続性のあるつながりにむけて
6 異質な他者を取り込むために:個人編
最適化を望む人間関係/「親ガチャ」「子ガチャ」/最適化の追求と関係からの撤退/最適化からの離脱/それでもつながりにとどまる気持ちを
おわりに
参考文献
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