ちくまプリマー新書 361

佐藤 優/著 -- 筑摩書房 -- 2020.10 -- 369.4

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態 WEB書棚
本館 ヤング /369/コ/ 220391445 YA   利用可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 子どもを守る仕事
書名カナ コドモ オ マモル シゴト
シリーズ名 ちくまプリマー新書   361
著者 佐藤 優 /著, 遠藤 久江 /著, 池上 和子 /著  
著者カナ サトウ マサル , エンドウ ヒサエ , イケガミ カズコ
出版者 筑摩書房
出版年 2020.10
ページ数 248p
大きさ 18cm
一般件名 児童福祉
学習件名 子ども,児童福祉,職業
NDC分類(10版/9版) 369.4/369.4
児童内容紹介 「子どもを守る仕事」とは?いま、児童福祉の仕事が見なおされています。社会がゆがみ、その悪影響が未来ある子どもに及んでいるからです。日本の児童福祉が歩んできた道を振り返るとともに、保育士、教員、児童養護施設職員、児童相談所職員、里親など、子どものいのちと生活を守る職業の魅力と意義、働き方を考えます。
内容紹介 日本の戦後の復興期から今日まで、長年、福祉の道を歩んできた遠藤久江。佐藤優と池上和子の対話的聞き取りによる遠藤のオーラルヒストリーを基軸に、「子どもを守る」ということの現実と課題を3人が話し合う。
著者紹介 1960年生まれ。作家。元外務省主任分析官。
ISBN 4-480-68388-5
ISBN13桁 978-4-480-68388-5

目次

はじめに 佐藤優
第1章 「子どもを守る仕事」って何だろう?
  格差社会ニッポンの福祉とは/福祉の仕事はやりがいのある仕事/憲法の理念に基づく福祉制度/子どもを守る土台となる児童福祉法/社会的養護の重要性/児童福祉司と児童心理司/児童福祉施設が果たす役割/大学などで専門教育を受ける/児童福祉の柱となる保育所/待遇改善が進む保育士/AIに福祉の仕事はできない/有限は無限を包摂できない/ソーシャルワーカーが支える福祉/経験主義に陥ってはいけない/相手をわかったふりをしてはいけない/パターナリズムと共依存の危険性
第2章 日本の児童福祉が歩んできた道
  外地、大泊での豊かな生活/九死に一生を得た樺太からの引き揚げ/社会福祉の先駆者、留岡幸助/法律に先駆けて感化院をつくる/生活の一部になっていた福祉と宗教/清水安三が創立した桜美林大学/「詮方尽くれども望みを失わず」/日本社会事業大学に編入学/深川のセツルメント活動へ/スラム街での過酷な子どもたちの暮らし/圧倒的な現実を前にしてわかったこと/失意のなかで新たな決意/戦後の社会福祉の夜明け/大学で学んだ福祉の理想と現実/共産主義の脅威からの防波堤となった日本/児童福祉はどう変わってきたのか/すぐれた福祉の担い手を育てたい/各地の大学で福祉学科、学部を立ち上げる/研究者としての苦しみと成果/キリスト教精神に立脚した使命感
第3章 「子どもを守る仕事」の領域が広がっている
  高い日本の貧困率/相対的貧困と絶対的貧困/「低負担・中福祉」の日本/非正規労働者の増加/福祉の位相が変わり始めた/ナチスの思想に通じる自己責任論/児童虐待、SNS犯罪への対応/スクールソーシャルワーカーとスクールカウンセラー/福祉と教育の協調・共存へ/幼稚園の果たす役割とは/幼保無償化がスタート/幼保無償化のもうひとつの視点/経済格差が教育格差に/変わる日本の家族/子ども食堂がコミュニティを再生する/貧困層のなかで生まれる分断/児童養護施設出身者への進学支援/里親と特別養子縁組制度/家庭養護に大きく舵を切った日本/里親への委託費が子ども一人につき約九万円/海外に逆行する日本の社会的養護
第4章 「子どもを守る仕事」に求められる三つの力
  社会的養護の人材確保と育成が課題/能力や人格を成長させる/人にはそれぞれ役割がある/ありのままを受け入れる/福祉に携わる者は世の中に通じる言葉をもとう/子どもの代弁者として/「祈る」ことの意味/オープンダイアローグの試み/福祉の仕事は愛の実践/ロールモデルと自己愛の大切さ/エゴイズムのすすめ/完璧な仕事を求めてはいけない/自分を見失わないように/「子どもを守る仕事」に求められるものとは?
鼎談を終えて 遠藤久江
おわりに 池上和子